絵日記 4/24


完成。結局、背景を付けて仕上げることにした。
タイトルは「宝石泥棒」。

試行錯誤をする過程で宝石がいっぱいできたので、入れることにした。
泥棒というイメージは本体ができた時からあったもの。

背景は、水彩絵具を使った。
最初は黄色にして明るい背景にしようかと思ったが、明るすぎてうるさくなってしまったので、上からプルシャンブルーをかけたら、案外うまくまとまった。
珍しく背景が順調に進んだ方だと思う。

絵全体が流れ星のような、斜め下に向かっていくイメージがあったので、それを強調させるためにところどころ線を入れて、動きをつけた。

水彩と少しだけ和解できた気がする。

今まで、人の作品や絵本を見て、どうやったらこの質感が出るんだろうと思っていたところが実は水彩絵具で出せることが分かった。

黄色の上からプルシャンブルーを塗り重ねる時にあえて、黄色い部分を少し残して抜いてみたが、これも新鮮な表現だった。

最初に水彩を使い始めた時は、全く使い方が分からなかった。
とりあえず使い慣れたアクリル絵具と同じようにやってみて、上手くいかないと感じたことが多い気がする。
普段、アクリルで描く時のように、めったやたらに混色をしたり、上から絵具を重ねたりすると、逆に色が濁ってしまうことが分かる。
この辺の色の濁り方がアクリルよりもシビアで、一度失敗してしまうと、あまり取り返しがつかないと思った。

むしろ完璧に色を混ぜ合わせたりせずに、色どうしが混ざり合っていない色むらや、重なり合う境界の模様の美しさを活かす方が向いているのかなと思った。

重ね塗りをすると、アクリルよりも下の色が透けて見えて面白い質感になった。

また、絵具自体の水溶けがいいせいか、アクリルよりも直線的で鋭い線が描けるなと思った。

水彩絵具はまだいろいろと表現の幅が広がりそうなので、もう少し使っていきたい。水彩で覚えたことをアクリルの方に輸入できたらいいなとも思う。

とりあえず、一枚絵が仕上がったのでここまでにする。

outa.waruagaki
都内在住。2016年2月までタイに2年半在住。絵を描いたり、街灯のことを書いたり、散歩したり。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です