謹賀申年

このホームページを見てくださっている方がどれほどいるか分かりませんが、ご無沙汰しております。
更新が滞っていたことに対しては、「忙しかった」という魔法の言葉で釈明することにして、今さら年賀状と言うのもアレなので、寒中をお見舞いしたいと思います。

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サル年ということで、霊長類のよしみでオランウータンをモチーフにしました。
実は、オランウータンをモチーフにすることは何となく決めてました。

だってこの人、メチャクチャ面白い!

何がいいって、先ずシルエットですね。
顔と上半身が馬鹿デカいんですよ。興味のある方はぜひ、オランウータンで画像検索してみてください。何かもう、シルエットがオカシイから。

座ってるとこなんてコタツみたいですよ

あとね、表情とかもすごく豊かでいいんですよ。カッコ良かったり、哀愁があったり、エロかったり、渋かったり、何かね、いい表情全部持ってるよね。

もう少し、オランウータンについてお話させてもらうと、オランウータンにはスマトラオランウータンとボルネオオランウータンの二種類がいて、ボルネオオランウータンには強い雄の顔の周りに飾りが出来るんですよ。フランジと言うらしいです。
となると、今回描いたオランウータンはフランジがバリッバリに出まくってるので、ボルネオオランウータンの強い雄と言うことになる訳です。

絵を描くときには先ず、このフランジと不可思議なシルエットの面白さを意識しました。
毛なんかもやけにごわごわしてるので、立たせても面白いと思ったんですけど、やっぱりどっしりと座らせた方がアンバランスとも言える顔と上半身が伝わりやすいんじゃないかと思い、座っていただくことにました。

柄については、
上半身の左半分はオランウータンの主食のドリアン、
右半分がサル年なので「申」の漢字、
下半身の袴はオランウータンが生活する樹上
をそれぞれモチーフにしています。
一番の地雷枠だったドリアンが、思いのほかパキッと決まっていて安心です。

その他には、顔と手だけを水彩で塗っています。顔のとこなんか自分にしては出来過ぎですね。
それから、柄のところはサインペンですが、輪郭は筆ペンで縁取りをしています。
この辺も画材同士がすんなりと馴染んでくれて一安心と言ったところでしょうか。
後は、下半身の青と黄色が浮いてしまわないように、顔にそれぞれ黄色と青を置きました。
因みに顔の下の黄色いパーツは、のど袋という器官だそうです。

ほらほら、オランウータンって、何かいいでしょ?

いや、ほんとに今回は自分にしてはちょっと出来過ぎなくらい、上手く行きましたね。
樹上柄はもう少し綺麗に塗りたかったけど・・・

あれ、でもこれって、ちょっと年明け感というか、謹賀新年的なムードが足りないのでは?

そうですよねそうですよね、分かります。はい!そんなあなたに・・・

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ご清聴ありがとうございました。

outa.waruagaki
都内在住。2016年2月までタイに2年半在住。絵を描いたり、街灯のことを書いたり、散歩したり。

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